お知らせ
CTO堀が第23回地球温暖化に関する環境省主催のカンファレンスで招待講演
2025年3月4日、名古屋市の栄ガスホールにて開催された「第23回地球温暖化に関する中部カンファレンス」に、当社CTO(最高技術責任者)の堀彰宏が招待講演者として登壇しました。このイベントは「COP29を踏まえた脱炭素ビジネス-環境系スタートアップ企業の最前線」をテーマに、脱炭素ビジネスや環境系スタートアップ企業の最新動向について議論が交わされる場です 。
堀の講演では、SyncMOFが開発を進めるDAC(Direct Air Capture:直接空気回収)装置「HAPPO(はっぽう)」と「IBUKI(いぶき)」を中心にお話ししました。これらはMOFを用いて空気中からCO2を効率的に集める自社開発デバイスで、MOFを実際の機械に組み込んで製品化するSyncMOFならではの技術が詰まっています。また、MOF材料を安定的に市場へ供給していく重要性にも触れ、研究開発から量産・装置化まで一貫して手掛ける当社の強みをアピールしました。単に新素材を研究するだけでなく、それを誰もが使える形にする——こうしたSyncMOFの取り組みに、参加者の皆さんも大きな関心を寄せていました。
また講演では、2025年開催の大阪・関西万博でSyncMOFのDAC技術を展示予定であることも発表されました。大阪ヘルスケアパビリオンにて「ヒーローになる二酸化炭素」と題した常設展示を行い、最先端のDAC技術で集めたCO2がどのように資源として役立つかを体験的に紹介する予定です 。未来のエネルギーや製品の原料としてCO2を再利用するしくみを、楽しくわかりやすく学べる展示になるとのことで、会場からも期待の声が上がりました。
SyncMOFの技術は今後、脱炭素社会への貢献に大きく寄与していくと期待されています。空気から直接CO2を回収するDAC技術は、排出削減だけでなく回収したCO2の活用にも道を開くものです。例えば回収したCO2を農業で活用したり、再生可能エネルギーと組み合わせてメタンなどの燃料を生産するといった試みも既に始まっています 。こうした「集めたCO2を資源に変える」循環型のアイデアによって、カーボンニュートラルな未来づくりに貢献できるよう、私たちも引き続き挑戦を続けていきます!
