研究開発
背景
地球規模で人口は年々増加しており、すでに自給限界の70億人を超え、様々な資源において需要と供給のバランスが崩れるという問題に直面しています。特にエネルギ ー資源として首座を得てきた石油は新しい油田開発の成功を想定し ても早晩枯渇すると言われており、エネルギ ー資源問題の解決は人類が 直面する最も重要な課題と考えられています。 このような背景の中、新しいエネルギー資源として莫大な埋蔵量が あるとされるシェールガスが脚光を浴び、米国で は迅速な対策を講じ 2012年には商業的な採掘をスタートさせています。すなわち、今まさにエネルギー資源の石油からガ スへの転換が求めらています。石油からガスへ産業構造を転換する上で最も重要かつ困難なことは、ガスを効率的に低コストで分離・貯蔵・運搬する技術や材料を開発することです。
概要
SyncMOF株式会社では新しい多孔性材料であるMOF/ PCPによってこのような課題解決に取り組んで いきたいと考えています。MOFは金属イオンと有機配位子を自由に選定し、 自在にナノサイズの空間を設計で きるという利点を持っています。ターゲットとするガス分子のサイズ や化学的な性質に応じ てナノ空間の構造や性質を設計することが可能なだけで はなく、生体タンパクのように柔らかく構造を変化させて分子を取り込むような動的特性も設計することが可能です。 ご要望に応じてMOFの合成をお受けするだけでなく、 物性評価や実装デバイスの開発も致します。名古屋大学発ベンチャーとして創業した弊社は様々な研究分野から 集まったプロ集団です。MOFの合成には化学的専門知識を持った研究者、装置・デ バイスの設計・物性解析には化学・ 物理の専門知識を持った研究者が 責任をもって仕事を担当します。 また、社会的にMOFを実装し、 装置をより使いやすいものにする為にはAIやRPA技術の利用が 不可欠です。これらの最先端の智を結集し、MOFを基盤とした地球規模での課題解決に取り組んでいく所存です。
マネジメント
畠岡 潤一
Junichi Hataoka 代表取締役社長兼CEO
早稲田大学卒業後、(独)科学技術振興機構では日系測定機器メーカーに出向し、MOFに関わる装置の開発、評価基準策定などに従事。
違う角度で企業を見てみたいという思いから外資系コンサルに転身後、様々な業界業種にて業務改善、課題解決を経験。
またプライベートでも企業再生や起業家支援などを行う行動家であり、大の釣り好き。
堀 彰宏
Akihiro Hori 取締役副社長兼CTO
岡山大学在学中、(独)日本学術振興会にて超伝導研究に従事し、博士号取得。将来性に惹かれ、専門を多孔性材料に変更後、(独)理化学研究所、京都大学にてX線を用いたガス吸着現象の機構解明に従事。
その後、名古屋大学にて機能性金属錯体の創製、装置開発を経験。
またプライベートでは、愛車を転がしながらキャンプを楽しむ。