お知らせ
CTO・堀彰宏の論文がNature姉妹誌に掲載されました
『液体呼吸』という言葉をご存知ですか?
1962年、キルストラ教授は、新生児が母体内で羊水を通じて呼吸する仕組みに着想を得て、哺乳類が液体の中で呼吸する技術を世界で初めて実現しました。
その実験では、マウスがパーフルオロカーボンという液体の中で酸素を吸収し、生き続ける姿が科学界に衝撃を与えました。
その後、ロシアでは「ニコロス」というダックスフントが液体呼吸を行うデモンストレーションが公開され、この技術が人間への応用にもつながる可能性に注目が集まりました。
この技術は将来的に、宇宙服や特殊環境下での酸素供給システムなどに革新をもたらすと期待されています。
私たちはこの液体呼吸の概念をさらに進化させ、MOF (Metal-Organic Framework) を用いることで、酸素吸収能力を極限まで高める研究に取り組んでいます。
大気中のCO2を効率的に濃縮する技術を確立した今、新たな挑戦として、次のガス、そのまた次のガスへと科学的興味と応用範囲を広げています。
このたび、こうした研究成果がNature Communicationsに掲載されました。
ぜひ論文をご覧いただき、私たちの挑戦をご確認ください。
Nature Communications 論文リンク
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